更新日:2022年1月11日
北海道千歳市に生まれ、現在札幌市と石狩市を拠点に活動する佐藤武(1947-)は、1980年代前半より、荒涼とした大地に塔や遺構を配した無人の都市風景を描いています。これらは旅行で訪れたインド西部の城塞都市ジャイプル、とりわけ同地の天文台遺構を着想源とするものです。以来、画家は、都市上空に浮遊する建造物や石棺、光線により崩れゆく塔など、さまざまなモチーフを取り入れて、白いキャンバスに静寂の都市を構築してきました。
本展では、人物像や室内画を手掛けた初期作品をはじめ、作家の代名詞ともいえる、ある一瞬をとらえた都市風景や、上空を切り裂く一筋の線を中心に展開する最新作に至るまでを紹介し、これまでの画家の歩みを振り返ります。また絵画のみならず、立体作品や写真、詩をあわせて展示することで、作家の制作に通底する世界観を提示し、多彩な創作活動を続ける作家の全貌に迫ります。
佐藤武(1947~)SATO Takeshi
北海道千歳市生まれ。独学で油彩画に着手して以来、北海道における具象絵画の分野を牽引してきた。「第5回上野の森美術館絵画大賞展」特別優秀賞(1987年)、「イメージ・動―北海道の美術 ’88展」道立近代美術館賞(1988年)、「第11回青木繁記念大賞公募展」優秀賞(2002年)など、常に高い評価を得ている。
また若い頃より詩作にも熱心に取り組み、近著は、第23回日本自費出版文化賞・詩歌部門賞(2020年)を受賞し、幅広い分野で才能を発揮している。
【前売券販売情報】
販売期間:2021年7月17日(土)~10月8日(金)まで
販売場所:道新プレイガイド、教文プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、札幌芸術の森美術館
※ちけっとぽーと(札幌パルコ内)は、7月20日(火)をもって閉店のため取り扱いが中止となりました。(詳細は店舗情報をご確認ください)
販売価格:一般800円、高校・大学生560円、小・中学生320円
【関連イベント】 (2022年1月9日更新)
- アーティストトーク ※定員に達したため、受付を終了いたしました。
本展出品作家の佐藤武さんをお招きし、作品についてのエピソードを語っていただきます。
今回のトークでは、作品や作家について、より深く知っていただくために、作家への質問を募集いたします。
後日、期間限定でトークの様子を動画配信サイト(YouTube)にて配信予定ですので、当日お越しになれない方もぜひ質問をお寄せください。
質問の投稿は応募フォームから!(質問の受付は12月15日まで)
講 師:佐藤武氏(本展出品作家)
日 時:2021年12月18日(土)16:00~16:40 ※40分程度
会 場:札幌芸術の森美術館 展示室
定 員:30名 ※完全予約制
料 金:無料 ※当日有効の観覧券が必要
申 込:電話予約(011-591-0090)予約開始日は、12月1日(水)10:00~
- アーティストトーク ダイジェスト映像
【札幌芸術の森美術館】「札幌美術展 佐藤武 アーティストトーク」ダイジェスト映像
(札幌芸術の森公式YouTubeチャンネルに移動します)
(リンクURL https://youtu.be/vaBj9a9TBZc)
【期間限定配信】2022年1月9日(日)12:00~1月16日(日)17:00まで
2021年12月18日、札幌芸術の森美術館にて開催された「札幌美術展 佐藤武 アーティストトーク」の様子をダイジェスト版で公開します。(期間限定配信)
アーティストトークでは、本展出品作家の佐藤武さんをお招きし、作品についてのエピソードを語っていただきました。
動画の後半では、お寄せいただいた質問から厳選して佐藤さんにお答えいただくコーナーもあります。
当日来れなかった方に必見!ぜひご覧ください。
(映像撮影・編集:札幌芸術の森美術館)
- ワークショップ「アクリル画 技法研究」※定員に達したため、受付を終了いたしました。
本展出品作家の佐藤武さんを講師に迎えて、アクリル画の技法を学ぶ特別ワークショップを開催いたします。
独自の下地が施されたキャンバスを用いて、佐藤さんの作品に特徴的な滑らかな絵肌を作り出す技法を学びましょう。
完成した小作品は、お持ち帰りいただけます。
講 師:佐藤武氏(本展出品作家)
日 時:2022年1月7日(金)13:00~15:00
会 場:札幌芸術の森美術館 佐藤忠良記念子どもアトリエ
定 員:5名 ※完全予約制
対 象:小学生以上 ※小学生は保護者同伴
参加費:3,300円 ※材料費込み
申 込:電話予約(011-591-0090)予約開始日は、12月7日(火)10:00~
詳細はワークショップページをご確認ください。
※図版は出品作品と異なる場合がございます。
《熱帯のイメージ》1977年 札幌芸術の森美術館蔵
《記憶》1983年 札幌芸術の森美術館蔵
《遠い記憶》1994年 札幌芸術の森美術館蔵
《都市の記憶》1998年 札幌芸術の森美術館蔵
《暮れゆく街》2010年 作家蔵
《廃墟》2019年 作家蔵
《際涯の大地》2020年 作家蔵