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ベストポケット出品作家

若林 和美

染織

プロフィール

工房名:工房紺屋(コウヤ)纏祝堂(マトイホギドウ)

 

○作品のアピールポイント

江戸時代より伝わる【天然灰汁発酵建て】という技法により藍の持つ深く美しい色をしっかり引き出し、長く愛でて頂けるよう丁寧に染色しております。赤みがかった艶のある濃く深い色が特徴です。

 

制作するうえでのこだわり

藍染の原料となる蓼藍という植物に含まれた色素を、藍色という色に私たちが認識できるよう可視化するためには、様々な微生物の働きなくしては実現できません。
天然のものだけで作られる染液と化学的に作られる染液と大きく違うところは、天然染料は不純であるというところです。
植物や土や微生物などが一体となり発酵し生み出される色は、よく見ると奥底にたくさんの色が昆虫の構成色のように複雑に融合していることがわかります。その深い色は唯一の無二の美しさです。

目に見えぬ微生物の働きによる化学変化の連続の末に現れる色。
その色が不純がゆえに人の目には美しく映る不思議。
そこに行き着くために、微生物が健やかに過ごせる環境を日々整えることの難しさ。

そうして生まれる「色」そのものにこだわりを持って、手抜かりなく染色するよう心掛けております。

 

Message

この度は藍染め作品にお目を留めて頂き、どうもありがとうございます。
長く愛でて頂けるよう、丁寧に染色しております。
藍ある生活をお愉しみ頂ければ幸いです。

 

kazumi WAKABAYASHI

手づくりふんどしの制作販売をきっかけに独学で草木染めを始め、後に、藍染めは江戸時代から伝わる技法である「天然灰汁発酵建て」をその技術保持者である徳島の染師、矢野藍秀 (やの らんしゅう) 氏に師事。
生まれ育った北海道で藍甕2つだけのミニマムな作業場を構え、常に色と向き合いながら、心の赴くまま自由に制作しています。

 

若林 和美

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クラフトギャラリー“ベストポケット”(工芸館内)
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