札幌芸術の森では、2006年より米国バークリー音楽大学の協力のもと、同校から講師を招き、次世代を担う若手を対象としたジャズセミナー「北海道グルーブキャンプ」を開催しています。今年は、同大学教授でトランペット奏者のタイガー大越氏を主任講師に迎え、開催いたします。
今回は、タイガー大越氏をはじめとする3名の教授が、バークリー音楽大学から講師として参加。また、第1回北海道グルーブキャンプ(2006年)でバークリー賞を受賞したOBの馬場智章氏も講師陣に加わります。
講師紹介
- タイガー大越(トランペット・トロンボーン)
- Mark Walker(ドラム・パーカッション・ベース)
- George Russell(ピアノ・ベース)
- 馬場智章(サックス・OB講師)
過去には、寺久保エレナ氏や石若駿氏をはじめ、現在ジャズシーンで活躍する多くのミュージシャンがこのキャンプを受講。特に優秀な参加者に贈られる「バークリー賞」の受賞者は、奨学生としてバークリー音楽大学の5weekセミナーへ参加しています。
若きミュージシャンたちがジャズのスキルを磨く場として、この機会をぜひお見逃しなく!
一般の方もセミナーの様子をご見学いただくことが可能です。また、最終日には6日間のセミナーの成果を発表する「ファイナルライブ」を開催します。
本場バークリー音楽大学の教育メソッドや、未来のジャズミュージシャンの成長の様子を、是非ご覧ください。
【講師】
主任講師:タイガー大越 Tiger Okoshi【Trumpet|バークリー音楽大学教授】
2006 年~2019 年札幌芸術の森にてHokkaido Groove Camp 主任講師を努める。1975年バークリー音大を首席で卒業。バディー・リッチ楽団の一員として全米の旅。その後ゲイリー・バートンカルテットのメンバーとして世界の旅へ。ボストンミュージックアワード、ビクターヒット賞等、数多くの賞を受賞。トニー・ベネット、マイク・スターン、ビル・フリゼール、パット・メセニー、ブランフォード・マルサリス、デイブ・リーブマン、ジョージ・ラッセル等と活動。ジャック・ディジョネット、ヴィニー・カリウタ、デイブ・ホーランド、ケニー・バロン、ピーター・アースキン等と録音しJVC ビクターから7枚のリーダーアルバムを発売。2014年外務大臣表彰受賞。2016年日本を代表し浜松市でのユネスコ音楽祭にて雅楽アンサンブルと共演。現在バークリー音楽大学教授。レコーディングプロデューサーとしても活躍中。
ジョージ・ラッセル George W. Russell Jr.【Piano|バークリー音楽大学教授】
ペンシルベニア州ピッツバーグ出身。ピアニスト・作曲家・教育者。
バークリー音楽大学で ハーモニー科ならびにピアノ科の教授を務めたのち、現在は ハーモニー・ジャズ作曲科の学科長を務める。優れた指導に対するテッド・ピース賞やカリキュラム開発賞のほか、バークリーが教員に授与する最高の賞である最優秀教員賞を受賞。
モットーは、“I would rather inspire than require.(求めるより引き出す)”
演奏スタイルは、ソロピアノからグルーヴ志向のジャズトリオ、ソウルフルでフレッシュなサウンドの大編成アンサンブルまで多岐にわたり、聴く人の知性を刺激し、魂に訴えかける。彼の演奏は情熱、炎、魂、精神に満ちている。
過去に、スタンリー・クラーク、ジョージ・デューク、アーニー・アイズレー、セシル・マクビー、セメンヤ・マコード、ボブ・モーゼス、タイガー大越、ビル・ピーアス、リチャード・スモールウッド、レニー・ホワイト、ヨーロン・イズラエルと共演。
9作のリーダーアルバムなどを手掛け、最新リリース「Reimagined」には、彼のお気に入りの霊歌や賛美歌を独自の音楽的視点からアレンジした14曲が収録されている。
マーク・ウォーカー Mark Walker【Drums|バークリー音楽大学教授】
1961年シカゴ生まれ。グラミー賞/ラテングラミー賞受賞ドラマーであり、グラミー賞ノミネート作曲家であり、創作家兼教育者として知られる。本場南米とカリブ海のリズム、ジャズ、ロック、ファンク、スタジオとビッグバンドのドラムを等しく得意とする数少ないアメリカ人ドラマーの1人。
1989年以降、世界中で演奏しており、オレゴン(ラルフ・タウナーと共演)、パキート・デリベラ、ライル・メイズ、ミシェル・カミロ、セザール・カマルゴ・マリアーノ、ランディ・ブレッカー、アルトゥーロ・サンドヴァル、スティーヴ・カーン、マイク・マイニエリ、アンディ・ナレル、イリアーヌ・イリアス、NDRビッグバンド、WDRビッグバンド、HRビッグバンド、カリビアン・ジャズ・プロジェクト等広くツアーやレコーディングを行う。オレゴン 8 枚、カリビアン・ジャズ・プロジェクト 8 枚、パキート・デリヴェラの 15 枚のアルバムに参加。
2019 年、パキート・デリベラ、アラン・マレット、オスカー・スタニャロなど多くのアーティストをフィーチャーした初のソロアルバム「You Get What You Give」をリリースし、高い評価を得る。また、インディーズ映画のサウンドトラックも手掛け、マサチューセッツ州の Coolidge Hill Studio を運営する。
教育者として、2001 年からバークリー音楽大学とバークリー オンラインで、2021 年からはニューイングランド音楽院で教鞭をとる。2024 年、自身の教則本「World Jazz Drumming」に基づき、ドラマー向けのオンライン教育指導プログラム「The World Jazz Drumming Experience」を作成。
ヤマハ、パイステ、ビックファース、レモ、マイネル、プロロジックスのアーティスト。バークリー音楽大学でBPA(学士)を取得し、マサチューセッツ大学アマースト校でジャズ作曲/編曲のMM(修士)を取得。
OB講師:馬場智章 Tomoaki Baba【Sax】
2006年、ボストンのバークリー音楽大学タイアップの「北海道グルーブキャン プ」を受講し、優秀賞を受賞。2010年、テリ・リン・キャリントンが指揮するバークリー・サマー・ジャズ・ワークショップのメンバーに選抜され参加。2011 年にバークリー音楽大学入学。卒業後はニューヨークに拠点に活動。2016年から 4年間、テレビ朝日系「報道ステーション」のテーマ曲を所属するバンド「J-Squad」で担当し、同バンドで2枚のアルバムをリリース。2020年に帰国後はリーダー・プロジェクトに主軸に置き、これまでに『Storyteller』(2020年)、 『Gathering』(2022年)の2枚のリーダー・アルバムをリリース。2023年公開のアニメーション映画『BLUE GIANT』(音楽:上原ひろみ)にて、主人公・宮本大のサックス演奏を担当。また、ルイス・コールのバンドの一員として 国内外のツアーに参加するほか、マーク・ジュリアナ、マカヤ・マクレイヴン、 マーキス・ヒル、ユリシス・オーエンス・ジュニア、ベン・ウェンデルなど世界各国のミュージシャンとのコラボレーションイベント「BaBaBar」をオーガナイズしている。2024年メジャーデビューアルバムとなる『ELECTRIC RIDER』をリリース。
【北海道グルーブキャンプセミナー見学】
日程: 2025年3月25日(火)~ 2025年3月29日(土)10:00~17:00(予定)
会場:札幌芸術の森 アートホール
見学料:大人2,000円、高校生以下1,000円/1日
※事前予約は不要です。当日受付にて料金をお支払い下さい。
【最終日ファイナルライブ】
日程:2025年3月30日(日)15:30開場、16:00ライブ開演
※終演後修了生を対象としたバークリー賞発表、授与式を予定しています。
会場:札幌芸術の森 アートホール アリーナ
料金:全て税込価格【全席自由】
<前売> 一般 2,000円 / 小中高生 1,500円
<当日> 一般 2,500円 / 小中高生 2,000円
※未就学児は保護者の膝上に限り無料。お座席を必要とする場合は、小中高生の料金と同額になります。
出演:北海道グルーブキャンプ2025修了生バンド、講師スペシャルバンド
チケット:2025年1月25日(土)10:00~販売中
北海道グルーブキャンプ詳細はこちら(サッポロ・シティ・ジャズホームページ)