北海道に生まれ、暮らし、またはひとときこの土地で過ごした経験のある5組のアーティストによる現代美術展です。
彼らが眼前の風景や自然現象を鋭敏に知覚し、それらを絵画、彫刻、写真、映像、音響など、それぞれの方法であらわした作品群を通して、私たちをとりまく世界へのあらたな視点を提示します。
彼らの目に映った日の光、山の稜線、水の広がり、草花のダンス、雪の輝き、闇の艶、それらとともにある人びとの姿は、かつて私たちの目の前にあったものかもしれません。過ぎ去った光景はアーティストの身体に反射し、作品として再び私たちの前にあらわれます。そのとき私たちは既知のものをまなざす別の方法を知ることになるでしょう。
世界が今日と同じように続いていくことが信じられなくなった時代にあって、本展がこの世界に出会いなおし、喜びや畏敬を感じ続けるための一助となれば幸いです。
[出品作家]青木陵子+伊藤存、池田光弘、国松希根太、野口里佳、平川紀道
会期:2025年11月15日(土)~12月21日(日)
出品作家
青木陵子+伊藤存 Ryoko Aoki + Zon Ito
《草の根のリズム》2023-2025年 サウンドビデオインスタレーション 撮影:藤倉翼
池田光弘 Mitsuhiro Ikeda
《untitled(horse no.1)》2025年 油彩、キャンヴァス
国松希根太 Kineta Kunimatsu
《GLACIER MOUNTAIN》2022年 木(ミズナラ)にアクリル絵具 撮影:瀧原界
野口里佳 Rika Noguchi
《雪の音》2025年 シングルチャンネル・ビデオ、サウンド
平川紀道 Norimichi Hirakawa
《sunlight spectrum sonification》2022年 コンピューター、DLPプロジェクター、スピーカー、オーディオ・インターフェース
関連事業
アーティストトーク
2025年11月15日(土)11:00-12:00
出品作家が自作についてお話しします *予約不要。本展観覧券が必要です。
同時開催
道又蒼彩 個展 "relief"
会期:2025年11月15日(土)~12月21日(日)
休館日:月曜日 ※11月24日(月・振替休日)は開館し、11月25日(火)休館
会場:札幌芸術の森美術館 B展示室 *入場無料
《カフカの階段No.1》 2023年、油性木版画、aaploit蔵