紅露はるか「Endless Field」

1981年札幌市生まれ。自然風景を中心に、絵本の1ページのような世界を、シンプルな構成で描いている日本画家です。今回のマスキングテープも雨上がりの森の中を小さな女の子と男の子が･･･と物語を想像させるようなデザイン。全体に暗く抑えたグレイッシュな色調ですが、どこか心をほっとさせてくれます。

佐々木小世里「vegetables」

札幌在住のイラストレーター。鮮やかな発色のカラーインクによる濃淡や混色のにじみ、そして軽やかな線描によるほのぼのとしたやさしい作風は、新聞連載や雑誌のイラストなどでも人気です。北海道の食にかかわるイラストを多く手がけていますが、今回のマスキングテープも道産の野菜と畑が並んだ、とてもおいしそうな楽しいデザインです。

花輪和一

札幌在住のマンガ家。雑誌「ガロ」でデビューし、平安〜室町時代を舞台とした猟奇的なマンガで知られますが、実体験をもとにした「刑務所の中」なども有名です。人間の深い業が濃密なタッチで描き出される比類なき世界観は、全国に多くのファンを生んでいます。今回のマスキングテープは、花輪マンガではお馴染みの童女と、セミの幼虫やキノコなどが織りなす不可思議な世界。童女は4回、セミの幼虫は5匹登場するパターンが繰り返されます。

森雅之「星のまつり」

1957年浦河町生まれのマンガ家。シンプルなコマ割りと人物描写によって、思春期の少女たちの日常生活をモチーフとした心温まるストーリーを描いています。NHKみんなのうた「四つ角のメロディー」の絵を担当。やさしさと少しの寂しさが漂う街角を描き、歌を彩りました。マスキングテープは、無数の星が瞬く濃藍の夜空に、提灯を手にした少年・少女と動物たちを配したデザイン。そこは、森の中なのか、天空なのか、「星のまつり」の行進はどこまでも続きます。

森迫暁夫「スキマステープ」