国内外の優れた作品によるバラエティに富んだ展覧会と、札幌の中心部というアクセスの良さから、1977年の開館以来、多くの市民に親しまれている『北海道立近代美術館』。同館は北海道の美術、ガラス工芸、エコール・ド・パリを柱に幅広い観点から収集された作品の保存・展示・研究をはじめ、地域社会の芸術的土壌を育むという目的で、各種教育・情報サービスに積極的に展開している。
緑に囲まれた美術館の前庭は、一般開放となっていて、開館時間内であれば自由に出入りができる。そこに、本道出身の彫刻家・本郷新や山内壮夫の彫刻作品とともに、風や水で動く造形作品で国際的に活躍する新宮晋の『風の対話」『光のリズムII』や、札幌出身の伊藤隆道による『回転螺旋・1月』などのキネティック・アート(動く彫刻)が、自然のなかでゆったりとした時を刻んでいる。
また、エントランスと2階ホールには安田侃の作品、1階ロビーにはブールデルの『力』がある。