開催当日の様子をまとめたアーカイブ映像です。
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札幌芸術の森では、四季のイベントを担当する管理課からも野外美術館の魅力をあらためてお伝えする企画をご提案させていただいております。2018年の夏休み期間より開催しました『謎解き野外美術館シリーズ』が、そのひとつとなります。謎解きでは、今まで野外美術館に来たことがない人に親しんでもらうことを目的としておりましたが、並行して、これまで野外美術館に来たことがある方を対象とした、魅力再発見企画を検討してまいりました。それがこの度のライトアップイベント『ひかりの森の美術館』です。
ひかりの森の美術館の開催は2019年10月でしたが、構想は2018年からございました。2018年の秋、芸森ハロウィンの開催直後に一部彫刻を試験的にライトアップし、記録のために撮影したものが下の写真です。マジックアワーに浮かび上がるこれらの彫刻が幻想的であったため、このライトアップイベントの企画は進行することとなり、2019年10月20日に遂に来園者を迎え入れることができました。ご参加いただきました皆様にあらためましてお礼申し上げます。
2018年10月に試験点灯した際の記録写真。左:新宮晋《雲の牧場》。右:内田晴之《異・空間》。
このひかりの森の美術館で参加者は、野外美術館の彫刻作品である《門》をくぐりぬけたのち、その先にある不思議な光の世界を体験します。中盤、輝く《円錐》がこの森の光を生み出す中枢として現れますが、これはプロジェクションマッピングにより演出いたしました。このプロジェクションマッピングは芸術の森職員により作成したもので、ひかりの森の美術館のためだけのオリジナル映像です。実はこの《円錐》ですが、プロジェクションマッピングの企画に賛同してくれた庭園管理業務の実務担当者の計らいで、当日早朝に入念に洗浄されています。その甲斐もあり、その日の《円錐》は底辺から先端までむらなく白いものとなり、マッピングの効果も最大限に引き出すことができました。いつもより《円錐》が白いなと感じてくださった方がいらっしゃれば幸いです。
当日の雰囲気は冒頭で紹介しておりますアーカイブ映像に加え、以下の記録写真でも追体験いただけます。また、ご参加できなかった方々も、映像と写真を通して、このひかりの森の美術館の幻想的なナイトウォーキングを雰囲気だけでもお楽しみいただければと存じます。
初挑戦となるプロジェクションマッピングは2か所設置しました。
左:ダニ・カラヴァン《隠された庭への道》。右:向井良吉《野外美術館のシンボルレリーフ》
左:野外美術館入り口はカラフルな噴水が湧き出します。右:幻想的な世界の入り口を演出する《隠された庭への道》の《門》。
左:2本の柱から赤橙の日が差しこむ《日時計の広場》。右:差し込む日の対面には《日時計の広場》に浮かぶ満月があります。
左:七色に輝く《七つの泉》。右:薄暮に浮かび上がる《円錐》。
星空の下の《目の城’90》。開催当日は星空が望めるほどの快晴でした。