【幻影NORMAL】彫刻たちの実話

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札幌芸術の森美術館学芸員 井上みどりが解説いたします。

 

 

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 札幌芸術の森野外美術館整備計画の最後となる第三期の作家に、彫刻家であるダニ・カラヴァンが選ばれました。彼は自然環境と彫刻との調和を目指す基本方針をさらに発展させ、積極的に札幌芸術の森の自然を取込み、自然と彫刻との結びつきを生むことができる作家でした。カラヴァンは、一九九二年以来九回にわたって毎年、芸術の森を訪れ、現地調査やシミュレーション、札幌市や施工業者との打合せを繰り返しました。


 一九九九年に完成した全長三〇〇メートルの《隠された庭への道》は、「門-1」、半球状の盛り上がった二つの「丘」、「日時計」、「七つの泉」、「円錐」、「水路」、そして「門-2」と七つの要素が配されています。さらに、七十メートル先の樹木のなかに円形の広場「隠された庭」が設けられました。本作は、自然の中を散策し、水路を流れる水の音や風の音に耳を傾けながら、ゆっくり巡り歩くことで作品を体験できます。


 週末お越しの方は、ぜひ常駐している解説ボランティアに南中時間をお尋ねください。その日の南中時間(季節によって違います)に「日時計」のスリットから差す太陽光が真下にある真鍮のプレートを照らす様子をご覧いただけます。

 

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作品のキーワードは「7」です。カラヴァンは、「“7”は生命のリズム、環境や宇宙に通じるその場との関係である。」と語っています。

「門-1」:高さ7メートル。

「丘」:直径7メートル、高さ2.1メートルの二つの草のドーム。

「日時計」:高さ7メートル、隙間7センチ。

「七つの泉」:一辺が1.4mの一列に並んだ7つの直立方体。

「円錐」:高さ・直径7メートル。内部中央には直径70センチのガラスの窓の下に一年を通して「眠れる雪」を見ることができる氷室があります。

「水路」:約70メートルの溝。水は「門-2」下のプールから「円錐」に向かって勢いよく流れています。

「門-2」:「門-1」と同じフォルム。

「隠された庭」:円形の森の茂みの中に広がり、直径7メートル。その円周に立方体のベンチが8方向に沿って8個置かれています。

 

 

 

 

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