CHAPTER.4
再 会
E N D I N G
謎解き大会の最後の問題を解いた時、いつの間にかキミの手のひらにずっしりと重いものが乗る感覚があった。
『流星のかけら』だ!
ガラス玉の中に、輝く小さな星のかけらが封じ込められている。謎解き大会はベエとキミのチームが優勝だ。
優勝できた喜びの余韻に浸りながら森の中をあるくキミはベエに尋ねる。
「この流星のかけらに何を願おうか、もう決めているの?」
ベエが少し恥ずかしそうに答える。
「うん、ちょっと考えてたんだけど…、こういうのはどうかな?」
会話の途中、急に強い風で木々の枝葉が揺れ、雲が太陽を隠した。この季節にしては少し肌寒く感じた。
薄暗い森の中に、ふと目にとまるものがあった。隠された庭に住む彫刻ではないことは明らかだった。見たことがない漆黒の姿。ベエがそっとキミに寄り添う。
初めてファントムと出会った時のような言い知れぬ緊張感をキミは感じた。
TO BE CONTINUED