FINAL CHAPTER
幻 と 影
E N D I N G
キミたちは、《北斗まんだら》にある北斗七星にきていた。地平線に沈むことがない北斗七星なら、光を放ち続け、仮面をシャドウから守ってくれると考えた。
ほどなくシャドウが空から舞い降りてきた。
こちらをじっと見ている。いや、仮面の破片から視線を離さない。
その時、北斗七星が輝きはじめ、シャドウはその7つの光をあび、遂に耐えきれずに膝を地面についた。キミたちは考えが正しかったと淡い期待をもった。
…束の間、手にしていたファントムの仮面がさらに細かく分かれ、キミの手元からシャドウの方へ飛んで行った。止める間もない一瞬の出来事だった。
仮面がシャドウに刺さり、シャドウの黒い羽が周囲に飛び散った。飛び散る羽の中から、声が聞こえた。姿は見えないが、聞き覚えのある声だ。
「こいつを弱らせて隙をつき、この体で復活する。それこそ、俺が『流星のかけら』にかけた願いだ。」
羽が地面に落ちると、そこに立っていたのはシャドウではなくファントムだった。
突如弾けた流星のかけらはキミたちの封印先への『悩み』を『願い』として受けとった訳ではなく、仮面に潜んだファントムの魂がかけた願いを受けとっていた。あの暗号はファントム復活のための暗号だったのだ。
「支配してやるぞ、今度こそ!」
ファントムはその強大な魔力で再び隠された庭に襲いかかった。
THE END